バニシング・ポイントの映画を再現する1970年型ダッジ・チャレンジャー

1970 Dodge Challenger RT

H and H Classic Motor Car Auctionで販売予定の一台は、映画と特別なつながりをもっています。

出品される1970年型ダッジ・チャレンジャーR/Tは、1971年のカルト・クラシック映画「バニシング・ポイント」からインスピレーションを受けたと言われています。

映画ファン、あるいはデトロイトマッスルファンにとって、70年型チャレンジャーを購入する比較的貴重なチャンスといえるでしょう。

“He’s presently driving a Dodge Challenger”

1970 Dodge Challenger RT

Dodge Challengerは1969年後半に1970年モデルとして導入され、Ford MustangとChevrolet Camaroを相手にしようとしたものである。

エンジンは125馬力の198立方インチ（3.2リッター）直列6気筒から、425馬力と490 lb-ftのトルクを持つ恐ろしく高価な426立方インチ（7.0リッター）ヘミV8までが用意されました。

初年度に76,000台以上販売されたチャレンジャーは、多くのアメリカ人の財布を魅了したのは確かです。

1970 Dodge Challenger RT

1971年の映画制作には、アルパインホワイトに仕上げられた新車のダッジチャレンジャーR/Tが合計5台提供されました。工場での改造は行わず、スティーブ・マックイーンとともに『ブリット』を手がけたスタント・コーディネーターのキャリー・ロフティンが準備した。

バニシング・ポイントでは、バリー・ニューマン演じる配送ドライバーのコワルスキーが、コロラド州デンバーからサンフランシスコまで3日以内で到着することを目標にすることになる。

警察から逃れようとするだけでなく、コワルスキーは道中で多くの人物と出会い、刺激を受ける。

アメリカのロックバンド、Audioslaveは、2003年のシングル「Show Me How to Live」のミュージックビデオのベースとしてこの映画を使用します。

1970 Dodge Challenger RT

このチャレンジャー R/T の売り手は明らかにバニシングポイントのファンで、車のレストア作業の出発点としてこの映画を使用したのです。大径のディープディッシュホイールやチャレンジャーT/Aスタイルのリアスポイラーを装着し、インパクトのある仕上がりになっています。

内装は1970年にミシガン州ハムトラックのクライスラー工場から出荷されたときのままである。 3本スポークのステアリング・ホイール、木目調で仕上げられたラリー・ダッシュボードは、R/Tの全車に標準装備されたものである。

1970 Dodge Challenger RT

このチャレンジャーR/Tには、オプションの440立方インチ（7.2リッター）マグナムV8エンジンと「シックスパック」キャブレターが搭載されていた。出力は390ps、トルクは440lb-ftと、メーカー公称値ではかなりの高出力。

426ヘミよりも安価でありながら、本格的なパフォーマンスを発揮する440 R/Tは、モパーファンの人気車種となった。当時のロードテストでは、0-60mphで約6秒、1/4マイルを14秒以下で走破したという。

オプションで3速オートマチック・トランスミッションが指定され、クワッドテールパイプのエキゾーストシステムも装着された。

1970 Dodge Challenger RT

英国でEボディのチャレンジャーのような真のマッスルカーを買う機会はめったにないものです。バニシング・ポイントからインスピレーションを得た1970年モデルのチャレンジャーR/Tを購入するチャンスは、さらに稀少です。

推定販売価格は5万ポンドから6万ポンド（6万2000ドルから7万5000ドル）で、米国でのチャレンジャーの価値と比較しても遜色はないだろう。ただし、燃費はさすがに悪いでしょう…

H and H Classic Motor Car Auctionは4月29日（水）に開催される予定です。