小腸がんの場合、予後について疑問に思うことがあるかもしれません。 予後とは、がんがその人にどのような影響を与え、治療にどのように反応するかを医師が最もよく推定することです。 予後と生存率は多くの要因によって決まります。 あなたの健康歴、がんの種類、病期、特徴、選択された治療法、治療に対する反応などを熟知している医師だけが、これらすべての情報を生存統計と合わせて、予後を導き出すことができるのです
予後因子とは、予後判定をする際に医師が考慮するがんの側面や患者の特徴のことを指します。 以下は、小腸がんの予後因子です。
ステージ
ステージは小腸がんの予後因子として最も重要なものです。 診断時の病期が低いほど予後は良好です。 小腸にしかない腫瘍は、小腸の壁を突き破って大きくなったもの、リンパ節に転移したもの、小腸から離れた他の臓器に転移したもの(遠隔転移といいます)よりも、予後は良好です。
手術で切除するもの
手術で完全に切除できる腫瘍は、完全に切除できない腫瘍よりも予後がよい
手術でリンパ節を8個以上切除すると、切除したリンパ節の数が少ない場合よりもがんの再発のリスクが少なくなります。 そのため、8個以上のリンパ節を切除した人のほうが予後は良好です。
腫瘍の種類
小腸がんは種類によって予後が異なります。 一般的に、予後が最も良好な小腸がんから予後不良な小腸がんの種類は
- 神経内分泌腫瘍(NET)
- リンパ腫(濾胞性リンパ腫はすべての小腸リンパ腫の中で最も予後良好)
- 胃腸間質腫瘍(GIST)
- 軟部肉腫
腺がん