人工海水中の亜鉛およびアルミニウム犠牲陽極の性能評価

侵食性媒体中に埋設/浸漬した金属構造物のカソード保護は犠牲陽極の電気化学特性により決まる。 本研究の目的は、当研究室で開発したアルミニウム合金および亜鉛合金の犠牲陽極の性能を評価することである。 アルミニウムおよび亜鉛陽極の微細構造解析の結果、それぞれ純粋なα相およびη相が形成されていることがわかった。 しかし、アルミニウム合金では、α相の粒界に沿って析出物がほとんど蓄積されていないのに対し、亜鉛陽極の場合は典型的な粒内双晶バンドとデンドライト構造が明らかにされた。 負極材の性能は、NACEが推奨する標準試験方法(TM0190)に従って評価した。 これらの犠牲負極材料の人工海水中での電流効率を測定するために、質量損失試験と水素発生試験が行われた。 質量損失の測定から得られたアルミニウムおよび亜鉛負極の電流効率は、それぞれ93.3および66.6%と測定された。 アルミニウムと亜鉛の負極容量は2784.8と519.36 A h kg-1で、先に報告したように高いものであった。 しかし、水素発生試験によると、電流効率はアルミニウムと亜鉛の陽極でそれぞれ86.2%と95.3%であった。 また、両極の開放電位は336時間の人工海水への暴露でより負電位(活性状態)に移行した

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