水腫とは、陰嚢の中のお子さんの精巣の周りに、体液が溜まってできる腫れのことです。 水腫はどちらかの睾丸に発生する可能性があります。
水腫は乳児に最も多くみられますが、どの年齢でもできます。
水腫ができるまで
水腫は、子どもがまだ胎内にいるときに最も多く発生します。 胎児期には、腹部の内側から生殖器に至る管があります。 この管は、腹部で発育した睾丸を陰嚢に移動させるためのものです。 やがて管は陰嚢の中で睾丸を包む袋の一部を形成し、管は腹部から閉ざされます。 しかし、水腫は、感染症、睾丸のねじれ(捻転)、腫瘍など、他の疾患の結果として、年齢に関係なく形成されることがあります。
水腫には2つのタイプがあります。
- 通気性水腫は、チューブを通して腹部の内側につながっており、液体が出たり入ったりすることが可能です。
水腫の症状には次のようなものがあります。
- お子様の陰嚢にしこりや腫れがあり、滑らかで痛みがない
- お子様の陰嚢は安静時には小さく、活動時には大きくなる
診断 & UVAでの治療
担当医はお子様の陰嚢の腫れを検査して、それが鼠径ヘルニアであるか水腫を使用しているかどうかを判断します。
- 超音波検査
- 透過光(腫れの片側に強い光を当て、光が透過するかどうかを見る)
水腫の治療は、手術によって液体を排出し、陰嚢に液体が溜まっている隙間を塞ぐことが可能です。 治療をしなくても、水腫がよくなって治る場合もありますが、治療しないまま水腫がヘルニアに発展することもあります。