食道がんは、食道から発生するがんです。 食道は、食道または胃とも呼ばれます。
がんは、異常な細胞が無秩序に分裂・増殖し始めることで発生します。 この細胞は周囲の組織や臓器に成長し、体の他の部位に広がることがあります。
食道
食道は、消化器系の一部です。 口から胃まで食べ物を運ぶ管です。 気管の後ろ、背骨の前にあります。
食道の上部には、筋肉の輪(括約筋)があります。 この括約筋は、食べ物や液体が入ってくると食道を開きます。 また、食べ物が気管に流れ込むのを止める働きもあります。
食道の下部は胃に合流します。 これを胃食道接合部(GOJ)と呼びます。 GOJの近くには、食道から胃への食物の移動を制御する筋肉の輪(括約筋)があります。 食間は、この括約筋が閉じます。
食道の始まり
食道の壁は、いくつかの組織の層でできている。 その中には、内層(粘膜)、筋肉、結合組織などがあります。
細胞の種類
食道を覆う細胞には主に2種類あります。
- 扁平上皮
- 腺房(腺腫)細胞
いずれの種類の細胞からもがんは発生します。 したがって、食道がんには大きく分けて扁平上皮がんと腺がんの2種類があります。
食道の部位
がんは食道のどの部位でも発生する可能性があります。
上部と中部
上部と中部のがんは扁平上皮がんが多いようです。 これらは食道の内壁を構成している細胞から発生します。
下部
食道下部のがんは、腺がんと呼ばれるタイプであることが多いようです。
胃食道接合部
食道の最下端で胃と合流します。 食道と胃が合流する部分を胃食道接合部(GOJ)と呼びます。 ここから始まるがんを胃食道接合部がんと呼びます。
食道がん、胃がん、GOJがんの違いを見分けるのは、時に難しいかもしれません。 しかし、研究により、GOJ癌は別の種類の癌であることが分かっています。 それらは食道や胃の癌とは異なる振る舞いをすることがあります。
How common it is
英国では毎年約9,200人が食道がんと診断されています。 成人では14番目に多いがんです。
誰がかかるか
食道がんは女性より男性に多く、
高齢者に多くみられます。 イギリスでは、毎年平均して100人中約40人(約40%)が75歳以上の高齢者の新規症例となっています。 40歳以下では非常にまれです。