人間の歯列の歯の種類と数は、人間の歯列式と呼ばれる数式を使って表されます。 歯列式では、歯列に存在する歯の種類と数を、アルファベットと数字で指定します。 また、ヒト以外の種(ヒツジ、ウマ、ネコ、イヌ)の歯式も同じ方法で歯の種類と数を表している。
ヒトには乳歯列と永久歯列があり、歯の数や種類は異なる。 したがって、歯式は子供と大人で異なる。
子供の歯式
子供の歯式は
歯の種類はアルファベットで、上顎と下顎の各側の数量は数字で指定されたものである。
I= 上顎弓と下顎弓の中央と側面の両方の切歯と2= 上顎と下顎の右側象牙の歯の量
C= 上顎弓と下顎弓の両方の犬歯の量 と1=上顎犬歯の数量
M=上顎と下顎の第1、第2乳臼歯と2=上顎と下顎の右四分円の各歯の数量です。 乳歯列には小臼歯はない。
この歯式に2をかけると、乳歯列全体の歯の総数は20本となる。
次の絵も歯式の書き方を説明するものである。
完全乳歯列の歯式
成人歯式
成人歯式は
乳歯式と同じく歯の種類はアルファベット、上顎・下顎それぞれの数量は数字で表わされます。
I=上顎弓と下顎弓の中央と側面の両方の切歯。 2=上顎と下顎の右四肢の歯の量。
C=上顎と下顎の弓の両方の犬歯と1=上顎と下顎の右四肢のみの上顎の犬歯の量。
PM=小臼歯は上顎と下顎の歯列弓の両方で、2=上顎と下顎右象限のみの小臼歯の数量。
M=臼歯上顎と下顎(第一、第二、第三臼歯)3=上顎と下顎右象限のみの臼歯の数量です。
この歯式に2をかけると、永久歯列全体に存在する歯の総数は32本になります。
次の絵も、成人の歯式の書き方を説明しています。
成人完全永久歯列の歯式
この歯式(子供の歯式と成人の歯式)から、人間は雑食性(植物性、動物性ともにいろいろな食事をする)であることがわかります。 犬猫などの純肉食動物に比べ、犬歯の発達が悪い。 また、歯式はヒトが異歯列(歯列弓の歯の形や種類が異なる)であることを示す。 いくつかの場合、ヒトはサルや類人猿の古代の種の一部と同じ歯式を持つが、ヒトの歯の大きさはこれらの種と比較してはるかに小さい
。