ここでは、オーストリア・ウィーンに本部を置く石油輸出国機構について見てみましょう。
事実
OPECの目的は、「加盟国の石油政策を調整・統一し、石油市場の安定化を図ることにより、消費者への効率的・経済的・定期的な石油の供給、生産者への安定した収入、石油産業への投資者に対する公正な資本収益率を確保すること」である。”
OPEC加盟国は、合わせて世界の原油生産量の約41.9%を供給しています。
OPEC加盟国は、合わせて世界の総実績原油埋蔵量の約79.4%を管理しています。OPEC加盟国は市場を監視し、価格と供給を安定させるために石油生産の引き上げまたは削減を集団で決定しています。
増産・減産には全会一致が必要。
加盟国はそれぞれ自国の石油生産を管理するが、OPECは加盟国の生産政策を調整することを目的としている。
OPEC加盟国の石油・エネルギー担当相は通常、年2回会合を開き、OPECの生産量を決定します。 また、必要に応じて臨時会合も開かれます。
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現在のメンバー
以前のメンバー
エクアドル – 1973-1992; 2007-2020
インドネシア – 1962-2009; 2016
カタール – 1961-2019
時系列
1960年9月14日-イラクのバグダッドでイラク、クエート、イラン、サウジおよびベネズエラにより創設メンバーとしてOPEC結成される。
1962年11月6日 – OPECが国連事務局に登録(国連決議第6363号)。
1973-1974年 – アラブ・イスラエル紛争における米国のイスラエル支援により、OPEC加盟国は原油コストを3ドル/バレルから12ドル/バレル程度に引き上げることを決定。
1973年10月 – OPECが対米禁輸を発令し、石油の輸出を停止。 米国ではガソリンスタンドに長蛇の列ができ、ガソリンがまったく見つからないことも。 価格は1972年の1ガロン36セントから1973年には50セントを超える。
1974年3月18日 – OPEC総会で、7カ国が対米輸出を解禁。 アルジェリア、サウジアラビア、クウェート、カタール、バーレーン、エジプト、アブダビ。 リビアとシリアは解禁を拒否し、イラクは会談をボイコット。
1974年12月31日 – リビアが14ヶ月に及ぶ対米石油禁輸を解除。
2007年11月 – エクアドルが15年ぶりにOPECに復帰。
2008年5月 – インドネシアが2009年のOPEC脱退を発表。 同国は現在、老朽化した油田からの生産量が減少しているため、石油の純輸入国となっている。
2009年1月1日 – インドネシア、OPECへの加盟を停止。
2016年1月1日~2016年11月30日 – インドネシアがOPECに再加盟するが、11ヶ月で加盟を停止する。
2016年7月 – ガボンがOPECに再加入.
2017年5月25日 – 赤道ギニアがOPECに加入.
2018年6月22日 – OPEC、コンゴ共和国の加入を発表.
2018年6月22日 – コンゴが加入したことを発表.
2018年12月3日 – カタールの国営石油会社カタール・ペトロリアムが一連のツイートで、同国が2019年1月にOPECを脱退することを発表する。 OPEC最古参のメンバーの1つであるカタールは、天然ガスの生産に注力する予定だという。
2019年1月1日 – カタールがOPECを脱退。
2020年1月1日 – エクアドルがOPECを脱退。
2020年3月 – コロナウイルスの大流行による需要の崩壊を相殺するため、OPECは加盟国間で日量100万バレルの減産計画を発表し、ロシアなど長年の同盟国に日量50万バレルの追加削減を求めると述べた。