本研究の目的は、ペンライトを用いたトレーニング後の耳鼻科医(トレーナー)と小学校養護教諭(トレーニー)の耳の診察所見の一致を調べることと、耳鼻科医の音叉テストトレーニング後に512音叉を用いて聴覚スクリーニングの標準パラメータとしての養護教諭の発する平均音圧レベル(SPL)を決定することにある。 養護教諭を対象に、ペンライトを用いた耳の診察と512音叉を用いた聴覚スクリーニングの研修会を実施した。 耳検査技能の評価とSPLの作成に関するデータは、質問紙と演奏の観察によって収集された。 カッパ統計は、研修生とトレーナーの回答の一致を評価するために使用された。 また、SPLの評価については、平均値と標準偏差を求めた。 その結果、耳の診察に関する養護教諭と耳鼻咽喉科医の観察結果は、非常によく一致していた。 これには,外耳道の観察,鼓膜の可視化,耳垢や分泌物などの異常所見の特定が含まれる. 看護師の大多数は、処置の容易さと自信という点で、肯定的な反応を示した。 音叉テストについては、看護師は有意なSPLを生み出すことができた。 512の音叉を使用して看護師が出した平均SPLは56.316dBであった。